学会長あいさつ
この度、第5期の会長という重責を担わせていただくことになりました高橋正弘です。どうぞよろしくお願いいたします。
日本環境教育学会は、1990年の設立以来、環境教育の推進に尽力してまいりました。特に研究者、教育関係者、NPO/NGO、企業など、多様な立場の会員諸氏が集い、環境教育の研究と実践を積み重ね、その知見を共有し、連携を深めていく場を築いてきました。
しかしながら、気候変動の影響拡大や生物多様性の喪失など、地球規模の環境問題は日々深刻さを増しており、持続可能な社会の実現に向け、私たち一人ひとりの意識と行動がこれまで以上に不可欠となっています。
第4期理事会によってまとめられた『未来ビジョン』にも示されているように、学術団体の役割として多様な主体をつなぐことが求められています。具体的には、学校、企業、行政、社会教育団体、NPO/NGOなどとの連携協働を意識していくこと、また海外の環境教育に関わるさまざまな主体や団体とも連携を図り情報共有や発信をさらに強化していくことは、これからの環境教育の振興にとってとりわけ重要となります。そして、環境教育の力を信じる私たちは、学会に集う一人ひとりが取り組む研究・実践が、より深化し発展したものになるように、これまで以上に努力していくことが核心的なことだと理解することが求められます。
会長として会員の皆様と共に、環境教育の発展の可能性を追求し、持続可能な社会の実現に貢献できるよう、精一杯努めてまいります。改めまして、皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
一般社団法人日本環境教育学会
会長 高橋 正弘







